コストを考えると市販の教材がなるべく広い障害を対象にしているのはわかります。しかし障害の程度は多岐にわたり1人1人違います。高価な教材を購入しても使用できる生徒が数人に限られ、しかも限定的な使用しかできないのでは残念です。そこで自作教材になるわけですが、市販の物でも実は、簡単に(簡単でもないかもしれませんが・・・)しかも低コストで自作できるものも数多くあります。下の写真は機能はほぼ同じで、コストは1/5~1/10で可能です。(純粋に原価だけ、手間賃なし)
自作教材's Ownd
障害を持つ児童生徒に役立つ色々な教材を紹介します。一部解説&回路図付き。オリジナルソフトもあります。(for windows)
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「下手ほどいい道具を揃えろ」とは真実です。逆に言えば「弘法筆を選ばす」とも言えます。一つの例を上げるならば電気ドリルです。カタログを見ると同じように見えても値段が倍以上ちがいます。これは別にメーカーが悪どく儲けているのではなくズバリ「使いやすさ」「性能」「耐久性」「メンテナンス」が違います。日本やドイツなどの信頼できるメーカーの最高級の物は一生涯使えるといったら言い過ぎでしょうか。また、ドライバーと言っても皆さんがよく使う「+」「-」以外にも様々な特殊ドライバーがあります。携帯電話やゲーム機などはユーザーが勝手に開けないように、ややこしいネジが使われています。しかしマニアとしては、開けるなと言われれば開けてみたくなるのが人情です。
電子関係の制作が多いためか、部品を集めるには苦労します。しかし世の中は便利になったもので、今はインターネットの通販やオークションで新品、中古問わず大抵のもは揃えることができます。昔は壊れたテレビやラジオ、ビデオなどを解体して虫眼鏡で1つ1つ部品の型番を探して適応するパーツを集めていました。非能率的でしたが不思議な部品に出会うとワクワク?したものです。「何かを作るときは、まず一番集めにくものから探せ」とよく言われます。苦労して作って最後の部品がないために動かない愚は避けたいものです。常に部品を手元にストックしているため、学校の倉庫や我が家はほとんどゴミだめ状態です。各方面に迷惑をかけています。
ほとんどの機器は電源を入れるスイッチがあります。しかし障害を持つ生徒にはスイッチボタン操作ができず自分で電源を入れることができない場合もあります。動けば1人でできる便利なモノでも起動できなければ話になりません。電源を入れっぱなしにして電池がいつの間にか切れてしまったことよくあります。そこで電源スイッチが要らない機器が求められます。テレビのリモコンなどを思い浮かべてください。あれには電源はありませんよね。つまり通常は極小さい電流しか流れておらず、操作ボタンを押すと同時に起動する仕組みになっているのです。そして一定時間使用しなければ、また動きを停止します。(スリープ機能)市販にはいろいろな障害者用の機器がありますがこのスリープ機能をもっと取り入れてもらいたと思います。下のような電源スイッチをよく見かけますが、脳性まひやALS、筋ジスの生徒さんはまず操作できません。